SD-WAN一体型「Cato」 vs 統合プラットフォーム「Cloudflare」徹底比較

「真のSASE」か、「SASE + α」か?自社に最適な選択肢を探る

コンセプト比較

Cato Networks: SD-WAN一体型SASE

"真のSASE"を標榜

ネットワーク(SD-WAN)とセキュリティを単一のアーキテクチャに統合。拠点間ネットワークの最適化と、そこを通過するトラフィックの保護に強みを持つ。

  • SD-WANとセキュリティの完全統合
  • プライベートバックボーンによる安定通信
  • シンプルなアーキテクチャ

Cloudflare One: SASE + Connectivity Cloud

ネットワークのあらゆる課題を解決

SASEを構成要素の一つとして捉え、Web保護(WAF/CDN)や開発者基盤までを包括的に提供。拠点、ユーザー、アプリの全てを保護・高速化する。

  • SASEとWAAPの真の統合
  • Anycastネットワークによる高速通信
  • ハードウェアに縛られない柔軟性

機能・サービス徹底比較

比較項目 Cloudflare Cato Networks
ネットワーク
SWGポリシー 複合的なポリシー設定が可能
  • DNS、HTTP、ネットワーク(SSH/RDP等)の各レイヤーでフィルタリングでき、防御範囲が広い。
基本的なHTTPポリシーが中心で、DNSレベルのフィルタリング機能が弱い傾向にある。
脅威インテリジェンス 圧倒的な規模
  • Webトラフィックの約20%を処理する知見を活かし、毎日2270億件以上の脅威をブロック。
独自の脅威フィードのみ。Cloudflareのグローバルな脅威インテリジェンスには及ばない。
アプリケーション保護 (WAAP) 標準で統合
  • 業界最高クラスのWAF, Bot対策, DDoS防御を同じ基盤で提供。
提供なし
  • 自社のWebサイトやAPIを守るには、別途他社製品が必要。
その他ゼロトラスト機能 低コストで多機能
  • SWGライセンスだけでシャドーITを可視化。
  • CASB、メールセキュリティ、DEMも統合。
追加ライセンスが必要
  • シャドーIT可視化には別途CASBが必要。
  • メールセキュリティは提供なし。

SD-WANの考え方比較

拠点間通信を構成するSD-WANの「帯域」に関するライセンスの考え方は、両社で大きく異なります。これは導入時の設計思想や将来の拡張性、コストに直結する重要なポイントです。

比較項目 Cato Networks Cloudflare
契約帯域の考え方 拠点ごとの帯域を購入。
(例:拠点Aは100Mbps, 拠点Bは50Mbps...)
会社全体(全拠点合計)の帯域プールを購入。
(例:全拠点で合計1Gbps)
設計・導入 各拠点の利用量を予測する必要があり、Sier SEによるヒアリングやサイジング設計が重要になります。 全体の利用量で契約するため、拠点ごとの厳密な設計は不要。設計・導入工数は極小化できます。
帯域超過時の挙動 サイトライセンスの契約帯域を超えると速度制限が発生。業務影響を避けるため、保険として多めの帯域を見積もる傾向があります。 速度制限はかかりません。
エージェント通信の扱い リモートアクセス用エージェント(Cato Client)には別途ユーザーライセンス(ユーザー数課金)が必要です。この通信はサイトライセンスの帯域とは独立しており、帯域制限はありません。 エージェント(WARP Client)の通信は、SD-WAN(Magic WAN)の帯域計算に含まれません。ユーザーライセンスもプランに含まれており、追加費用なく利用開始できます。

Cato Networksの帯域モデル

ポイント:各拠点が個別に帯域を契約。合計帯域は各拠点の契約の積み上げとなる。
本社
250M
支社A
100M
支社B
100M
工場A
50M
工場B
50M
倉庫A
25M
倉庫B
25M
店舗A
25M
店舗B
25M
店舗C
25M

Cato Cloud

各拠点の契約帯域を超えると速度制限

サイトライセンスの合計帯域: 675 Mbps

Cloudflareの帯域モデル

ポイント:全拠点で1つの大きな帯域プールを共有。柔軟な帯域利用が可能。
本社
支社A
支社B
工場A
工場B
倉庫A
倉庫B
店舗A
店舗B
店舗C

Cloudflare One (Magic WAN)

帯域超過しても速度制限なし

会社全体での共有契約帯域: 例えば 500 Mbps

結論:あなたの会社に合うのはどっち?

Cato Networksがおすすめの企業

  • 拠点間ネットワークの最適化(SD-WAN化)が最優先事項
  • シンプルで単一化されたアーキテクチャを好む
  • WebサイトやAPIの保護は別のソリューションで良いと考えている
  • グローバルな拠点展開が少なく、複雑なID管理の要件がない

Cloudflareがおすすめの企業

  • 拠点だけでなく、リモートワーカーや自社Webサイトも包括的に守りたい
  • グローバルなパフォーマンスと拡張性を重視する
  • 複数のIdPを利用するなど、複雑な要件に柔軟に対応したい
  • SASEだけでなく、Webセキュリティや開発者基盤までを視野に入れている